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- クライアント名
- 株式会社ヒューマンアジャスト 様
- 業 種
- 鍼灸接骨院
- エリア
- 関東
- サービス
- 採用
会社名 :株式会社ヒューマンアジャスト
設立 :2007年
従業員数:250名
事業内容:鍼灸接骨院の運営
・毎年新卒・中途合わせて20名以上の採用を安定して行えるようになる
・求職者の母集団を形成し、多くの母集団の中から自社に合った人材を採用できるようになる
・新卒者向けの合同説明会で、自社のブースに行列を作る
・採用活動を通じて接骨院業界におけるヒューマンアジャストの知名度を上げ、業界各社とのつながりを形成する
・1人あたり採用コストの削減(1人あたり80万円以下の人材紹介費用で自社採用を行う)
・採用活動を行うための母集団が集まらない
・募集している採用人数に対して応募が半分以下しか集まらないため、自社に合わない人材でも採用せざるを得ない体制
・求職者に伝えるべき自社の理念、ビジョン、特徴、魅力が明確化されていなかったことにより、採用のミスマッチや入社後の定着率の低さにつながっていた
・業績は好調であるのに採用ができないために店舗展開ができない
「応募者は誰でも即採用」採用活動の苦戦が店舗展開の足かせに
「我々は全従業員の物心を満たし、地域の健康と業界発展の為に集まったプロ集団である」という企業理念を掲げ、東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木で鍼灸接骨院の運営を行うヒューマンアジャスト。
今後もさらなる店舗展開を予定していたものの、採用の母集団形成や採用後の定着率が足かせとなっていました。
求人の募集をしても、応募数はごくわずか。応募者は誰でも即採用をしていた結果、採用のミスマッチが起こり定着しないという悪循環に陥っていました。
それもそのはず、採用に苦戦している原因の1つとして最初に考えられたのは、採用サイトを見ても他社との違いが求職者に全く伝わってこないということでした。
これまでのヒューマンアジャストは採用活動において明確なコンセプトがなく、他の接骨院と同じようなビジュアル、同じようなメッセージしか打ち出していませんでした。
これからの店舗展開や中期経営計画の達成のために、まずは「誰でも即採用」する状況から脱却し、安定的に採用をできる体制をつくることを目指して抜本的な採用活動の見直しに踏み切りました。
社を挙げた大改革プロジェクトが始動
5つのステップに沿って、採用活動の大改革を行いました。
<新卒採用5STEP>
1.理念・ビジョンの可視化
2.中・長期計画の策定
3.採用戦略の策定
4.母集団形成
5.説明会
STEP1:理念・ビジョンの可視化
プロジェクトスタートにあたって、代表取締役社長の根岸靖氏へのインタビューを実施。
採用活動の最終的なゴールとなる、会社の理念やビジョンの言語化を行いました。
さらに、会社が目指す目標として、2023年に売上10億円、35店舗の店舗展開、都心に本社オフィスを構えることを目標として掲げました。
<ヒューマンアジャスト企業理念>
我々は全従業員の物心を満たし、
地域の健康と業界発展の為に集まったプロ集団である
一、家族を大切にし 会社と共に成長し夢をかなえます
一、仲間を大切にし 会社に感謝します
一、地域に感謝し 常に謙虚でいます
一、プロとして常に努力し 三方良しの利益を追求します
<VISION>
日本一働きがいのある接骨院グループを目指す
日本を元気にする治療家集団をつくる
▼可視化したビジョンは採用サイトに掲載。
STEP2:中・長期採用計画の策定
STEP1で明確になった理念・ビジョンを実現させるために、中・長期の採用計画を策定。
1人あたりの人材紹介費用80万円以下、かつ、新卒・中途合わせて毎年20名以上を安定して採用していくという目標を掲げました。
STEP3:採用戦略の策定
■業界・市場・競合の調査
STEP2で策定した採用計画を実現させるための、具体的な戦略を策定。
鍼灸接骨院業界の過去〜現在、未来の展開についてのヒアリング調査、同業他社の採用戦略や施策に関する調査、
同業他社の採用における打ち出し(採用条件・採用コンセプト・経済している媒体)の比較など、戦略策定に必要な調査を実施しました。
調査の結果、同業他社は採用活動において条件面での打ち出しが中心で、条件面以外での差別化ができている企業は皆無であることが判明。
求職者との出会いの手段においても特別なことを行っている企業はほとんどなく、合同説明会や学校・人材紹介会社からの紹介を待っているのみの企業が大多数であることが分かりました。
■採用戦略策定
採用条件面以外でも他社との差別化を行うために、採用コンセプト、ペルソナを策定。
これまでの接骨院業界の常識に改革を起こすという意志を示すために、「さぁ、改革だ。」という言葉を採用コンセプトとして掲げました。
コンセプト決定後は、コンセプトに沿って統一された言葉やデザインで、ビジュアル開発、各種採用ツール制作を実施。
決定したコンセプトをもとに統一されたメッセージやデザインでツールの制作を行ったことで、
自社の理念やビジョンが学生に対しても視覚的に伝わりやすくなりました。
採用条件面においても、他社と比較して優位性がある部分については全面的に押し出しています。
STEP4:母集団形成
採用ツール完成後は、求職者にヒューマンアジャストのことを知ってもらうべく、待ちの姿勢ではない主体的なアプローチによって母集団を広げていきました。
採用サイトやパンフレット、動画を活用するのはもちろんのこと、SNSでの情報発信を積極的に行いました。
さらに、ペルソナに近い人材と出会った際には企業側からアプローチを行い、同じ接骨院業界で働く人たちが集まるイベントを開催。オンライン(採用サイトやSNS等)とオフライン(イベントや合同説明会)両方のかけ合わせによって今まで出会えていなかった素晴らしい人材と出会うことも可能になりました。
また、インターネット上で「ヒューマンアジャスト」と検索すると、採用サイトよりもコーポレートサイトが上位に表示されることでそのコーポレートサイトが簡易的かつコストもなり抑えられて作っていたため、見た目としてもマイナスになっていました。
求職者だけではなく、世間、患者様、対法人、従業員のご家族に向けての情報発信をする媒体として情報を整理し、コンテンツを考えていきました。
STEP5:説明会
以前の説明会は、同業他社と同じように、自社の雇用条件や院内の様子を淡々と話すといった内容で求職者に対して差別化や魅力づけが行えていませんでした。
STEP1〜STEP4を通して伝えるべきメッセージが明確になり、採用ツールの制作を通じてメッセージを伝える手段も手に入れたことで、ヒューマンアジャストの理念、ビジョン、特徴、魅力が格段に伝わりやすくなりました。
合同説明会では他の採用ツールと同様のデザインで自社ブースの装飾を行ったことで、集客数も大きく改善しました。
合同説明会のほかにも、接骨院業界では異例の自社主催採用イベントを実施。
ヒューマンアジャスト単独で有資格者向けの説明会を開催しました。参加者には中長期的なアプローチを行ったことで、採用数、定着率は着実に改善していきました。
新卒・中途合わせた採用人数は3年間で10倍に
3年間に及ぶプロジェクトの結果、新卒・中途を合わせた採用人数は10倍、新卒採用人数は約23倍、中途採用人数は約7倍に。
新卒・中途を合わせた採用人数は、10名→24名→90名→100名へと推移し、「毎年新卒・中途合わせて20名以上を安定して採用する 」という目標は、初年度から達成させることに成功しました。
プロジェクトの全貌はあつまるとの共催セミナーにて発信を行い、その結果として接骨院業界におけるヒューマンアジャストの知名度も向上させることができました。
※この記事は2022年12月22日時点の情報を元に作成しています。